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October 30, 2016
WAKAYAMA

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昔々、師匠も勤務していた和歌山大学。初めて社会・経済システム学会でお邪魔しました。やっぱりお城がある街ってええですよね。和歌山大学もこの和歌山城からかなり離れた高台にそびえているわけですがなんだか少しもったいない感じです。少子高齢化時代の今こそ、地方都市の大学には昔の金沢大学みたいに・・・(石川門をくぐって大学に入る姿にはちょっと憧れました)・・・城の中にある「城郭内大学」っていうぶっ飛んだコンセプトを打ち出してほしいなと、イノベーションを学ぶ者としては好き勝手に妄想してしまいます。

October 07, 2016
SOCIAL INNOVATION INDEX 2016

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The Economist(インテリジェンス・ユニット)が日本財団の支援を受けて“Social Innovation Index”というユニークな指標を作成しました。Indexというとちょっと分かりにくいかもしれませんが、世界45カ国を対象とした、ソーシャル・イノベーションの創出環境を評価しようとする試みです。このインデックスでは、ソーシャル・イノベーションの創出に適した環境を「政策的・制度的フレームワーク」、「資金調達環境」、「起業活動の発展レベル」そして「市民社会の成熟度」という4本柱で測定しています(これら4つへのウェイトづけがどのように行われているかは同レポートを確認ください)。総合スコア上位からアメリカ、イギリス、カナダと続いて日本は23位とのこと。社会的企業法をいち早く導入したりソウル特別区での取り組みがある韓国がこうした軸での評価が12位になるのはわかるにしても、ニュージーランドが6位にランクインするのはやや意外でした。「ソーシャル・イノベーション」という論者により定義が大きく異なる概念を、しかも45カ国にわたって、同一基準で測ることはなかなか難しいものがありますが、それでも、アフリキャピタリズムとソーシャル・イノベーションの関係性などは、こうした壮大な調査だからこそ見えてくるものです。今後、この国際比較は大学院講義などで取り上げたいと思っています。