講義とインタビュー調査を終えた後に、表参道ヒルズにあるBen & Jerry’sに行ってきました。相変わらずのアメリカンな味で、楽しい雰囲気なのはさすがですね。皆さんも原宿・表参道にお寄りの際は、是非行ってみてください。

ただ、あえて一つだけ言わせてもらうならば…、アメリカ同様に、もう少しファンキーでSOCIALなメッセージが店舗でも欲しいなと思います。だって、入って正面にベンとジェリーの写真と共に“PEACEFUL ACTIVISM”って掲げているんですからね。かつてValue-led business（価値主導型のビジネス）と呼ばれ、「自分のお金で（アイスクリームを買ってその価値観に）投票する」ような社会的で政治的な消費者を育ててきたベンジェリには、“単なるアイスクリーム屋”で終わって欲しくないですよ、やっぱり。2000年以降、ユニリーバ傘下に入り、昔のような自由度がなくなっているのかもしれないですがね。。。。
お店で一番人気だという“チェリー・ガルシア＆チャンキー・モンキー”を食べながら、ベンとジェリーがかつて書いた本のことを思い出しました・・・。

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世の中が一夜にして変わらないことは、僕らもわかっている。
ここで言いたいのは、小さな段階を踏んでいくということだ。
大事なのは、正しい方向に進むことであり、それを多くの善良な人々の会社・ビジネスで行うことなのだ。　

Ben Cohen & Jerry Greenfield（1998）Ben & Jerry’s Double-Dip:How to Run a Values-Led Business and Make Money, Too

皆さんから、「新しい職場はどうですか」と数多くのお便りを頂きほんとうにありがとうございます。まだ勤務してから1ヶ月半ということで、なかなかうまく答えられないのですが、とりあえずは次のように答えるようにしています。

「大学内にトンネルがあります」と。

法政に来て、大学構内に橋がかかっていたり、構内が広すぎるため無料シャトルバスが数台走っているのを見て驚いたのですが、トンネルもあるんですよね。

恐るべし、多摩キャン。

トンネルの向こう側にはスポ健の学部棟などがあるんですが、その途中に民家らしきものも点在していて、実に不思議な光景が広がっています。一橋大学構内には野生のタヌキが生息しているのは有名な話ですが、大学によっていろいろ面白いものがありますね。

現在講義で扱っているThe Big Issueの「原型」となったニューヨークの路上販売新聞「STREET NEWS」。どうしてもBig Issueの原点を知りたくて、2004年2月に自由の女神の側に浮かぶエリス島に足を運んで、当時の編集長Indioからこの新聞を受け取りました（実際には当時1.25ドルで販売していました）。1989年に発行された当時はホームレスが街中で販売する新聞ということで大きな話題を呼び、Big Issueの創業以外にも影響を与えたようです。ソーシャル・イノベーションの源泉や創出を考える時のヒントをこの事例は与えてくれます。「STREET NEWS」についてはLEE STRINGERの『Grand Central Winter: Stories from the Street』の中で鮮やかに描かれています。

世の中的には連休真っ最中ですが、昨日はインタビュー調査を実施し、インフォーマントの方から大変貴重なお話を伺うことができました。詳しくはここで書くことが出来ませんが、連休中にもかかわらず対応して頂いて本当に感謝です。

さて、5月後半に高崎経済大学と法政大学の土肥ゼミ交流会/新歓を実施するため、現在ゼミテンが動いてくれている模様。大学間の移動に最低でも2時間半はかかるけれど、それ以上に得られるものが大きいと良いなあ（きっとそうなると信じています）。