毎週研究室で行っている金曜研究会の今週のケースは、シューズ・鞄などを手掛けるTOMS。創業者のBlake Mycoskieが「アルゼンチンを訪れた時に、貧しすぎて靴さえ履くことのできない数多くの子どもたちに出会ったこと」をきっかけに、株式会社TOMSを設立したというストーリーが印象的な企業である。彼らのビジネスモデルは、“BUY-ONE GIVE-ONEモデル”の代表格とも呼ばれ、一足の売り上げごとに途上国の子どもに一足を届けるという仕組みになっている。Stanford Social Innovation Reviewによると、かなりのソーシャル・ベンチャーが差別化のためにこのモデルを採用していて、今後このモデルで持続的な競争優位を確立するのは至難の業になるのでは、ということが指摘されている（その通りだと思う）。参考までに、広がりをみせるBUY-ONE GIVE-ONE企業郡は下記の通り；KNO Clothing, Out of Print, Roma Boots, The Naked Hippies, Baby Teresa, Everything Happy, 1 for 1 Water, Nouri Bar, Two Degree Food, Smile Squared, Warby Parker, Ark Collective, Common Bond, One Million Lights, Roozt, Soapbox Soap.

今月に入り東京都民に一斉配布された“TOKYO BOSAI BOOK”。その中身に驚いた方も多いはずで、先日都内に大きい地震がありましたが、この本には、大地震のみならず豪雨、土砂災害、落雷、竜巻、火山噴火、これに加えてテロ・武力攻撃への対処までもが記載されています。最終ページでは、「TOKYO X DAY は、もしもの物語ではない　近い将来　確実に現実になる物語である」とかわぐちかいじの漫画で締めています。
11月に開催する法政大学多摩シンポジウムでは、この書籍の開発にも関わってきたNOSIGNERの太刀川英輔氏をメインゲストにお呼びしますのでお楽しみに（当日のテーマは、“ COMMUNITY × DESIGN ×　SOCIAL INNOVATION ”です）。詳細はこのウェブサイトで随時発表していきます。　　

9月の学会もなんとか終わり、きょうは山梨に学生達が参加するプレゼンコンテストの応援に。今回はゼミテン全員がポスターセッションを初めて経験させてもらいました。これがきっと今後に繋がっていくはずでし、繋げいかなくてはならないですね。そして、こういう経験をなんどもなんども「下手な鉄砲数打ちゃあたる」とやり続ける。うん、それしかない。帰り際に寄り道して食べさせてもらった「シャイン・マスカット」は、2000円/kgもするけどおそろしいほど、甘かったです。